おそらく日本人ならば誰でも知っているであろうバンダイの携帯型育成玩具「たまごっち」。1996年(平成8年)の11月に販売開始し、携帯できる「デジタルペット」として話題となり、その人気は社会現象になるほどでした。
当時、商品を運ぶバンダイのトラックが盗難や人が集まるのを防ぐために社名を隠して運搬していたというエピソードもあるほどです。いかに人気で入手困難だったか分かりますね。
日本だけでなく海外でも展開し、売り上げは全世界でシリーズ累計8,300万個(2021年3月時点)以上。そんな誰もが知ってるロングセラー商品「たまごっち」シリーズですが、令和になったいまも新商品が登場しています。
2021年11月、生誕25周年を迎えると共にリリースされた「たまごっちスマート」です。
時代とともに幾多の進化を遂げてきた「たまごっち」。この記事を読んでいる方には小さい頃に夢中になってごはんをあげたり、トイレのお世話をしていた記憶があるはず。
「今のたまごっちってどうなってるの?」と気になる方や「そもそもまだシリーズが続いてたの?」と驚かれた方もいるかもしれません。
「たまごっち」は小学生をターゲットにしていますが、むしろ大人にこそ当時を振り返りながら遊んでほしい……そんな思いを込めて、この記事では「令和のたまごっち」をご紹介します!
これが令和のたまごっち! 驚きの見た目と新機能
実物の写真を見て「記憶の形と全然ちがう!」となった方が大半だと思います。たまごっちからしばらく離れていた方は見た目の変化に驚かされたと思いますが、実は機能面も大きな進化を遂げています。
まさかのスマートウォッチ型に!
「たまごっちスマート」のコンセプトはその名の通り「“スマート”なたまごっち」。ウェアラブル型でスマートウォッチのように身に着けて持ち歩ける形状となっています。
ガラケー時代にはストラップにできたり、赤外線通信に対応した「たまごっち」が販売されていましたが、いまはスマホを腕時計で操作する時代。時代に合わせたデザインを採用している感じがしますね!
なお「たまごの形じゃないの!?」ショックを受けた方はご安心を。
バンドはゴム製で、このように簡単に取り外し可能です。
こうやって外してみると確かにたまごの形をしています。初代「たまごっち」と比べると格段に小型化されていますが、記憶と似た形になりました。ちなみに下で説明しますが、3つのボタンのうち2つはダミー(飾り)です。
タッチ液晶パネルで操作!
「たまごっち」シリーズで初となるタッチ液晶を搭載しています。たまごっちに直接触れる感覚でお世話ができるようになりました。いつでも頭や頬を撫でてあげることができるほか、たまごっちのほうから「眠れないからあたまを撫でてほしい」と甘えられたり、起きる時間になったら軽く触って起こしてあげることが可能になりました。
タッチしたら嬉しそうに返事をしながら寄ってきてくれるので、たまごっちの反応がとにかく可愛いです。ここまでコミュニケーションが楽しいと感じるのは歴代「たまごっち」で初かもしれません!
「たまごっち」といえば3つのボタンをピコピコ押していたと思いますが、使えるのは中央のみ。お世話のメニューを開く、ひとつ前に戻るといった用途で使います。基本はスマホのようにタッチ/スワイプ操作になります。
スワイプはややクセがあって慣れが必要かもしれません。僕は購入してからだいぶ経ちますが、いまだに失敗しまくります……
マイク機能によりおしゃべりも可能!
マイクが搭載されており、たまごっちに声を掛けることも可能に。話しかけてあげてコミュニケーションが取れるようになりました。上記の頭を撫でるのと合わせてコミュニケーションが多いほどたまごっちが懐きやすくなります。
もちろん実際に会話が成立することはありません……でも、とりあえず声を掛けてみて反応を楽しむのもオツなものです。
電池式ではなくUSB充電式に
「たまごっち」に限らず、携帯型育成玩具といえば電池式でしたが、USB充電式になりました。パソコンに差して充電できます。アダプターは付属しておりません。別途用意するか、スマホのコードを抜いて充電するのが良いでしょう。
びっくりするほど短いし、コンセントに差すアダプターもついていないのでやや不便かなあと思いますが、電池を買う手間のことを思えば全然楽になったので、これも進化といえるでしょう。
お世話の内容もスマートに進化
お世話するほどたまごっちが懐いてくれる!
お世話をすればするほどたまごっちが懐いてくれて、会話が増えたり、ユーザーの好みを覚えたりします。あまり
懐いていないと会話や態度に距離を感じることがあるかもしれません。
遊んでいて感じたことはおしゃべりする内容のバリエーションが豊富なので、ついつい反応見たさにタップしてしまいます。
ごはんやおやつをデリバリー、道具やアクセサリーは通販ショッピング
いまや食事はウーバーイーツだったり、買い物はAmazonや楽天だったりしますが「たまごっち」の世界でも同じ。ごはんやおやつはデリバリーを頼むことができます。たまごっちによって好き・嫌いがあるのであげてみて反応が良ければ覚えておくといいかもしれません。なつき度に影響します。かなり種類が多いので選ぶのが楽しいです。
ショッピングは遊び道具やアクセサリーの購入ができます。こちらもやはり好みがあり、好きな道具で遊ばせてあげたり、好みのアクセサリーをつけてあげると喜びます。
ちなみにお金はたまごっちがアルバイト(ミニゲーム)をして稼ぐことができます。売られているごはんやアクセサリーは日替わりで、まれにセールなどもあるので見逃さないようにしましょう。
登場キャラクター紹介
「たまごっちスマート」で育成できるフレンド期(おとな)のキャラクターは10体。オスとメスで分かれているほか、ベビー期やキッズ期のキャラクターも登場します。それぞれ進化するのに条件があります。
- まめっち
- くちぱっち
- ぴゅえるっち
- わわっち
- からぱっち
- みるくっち
- ぽぷっち
- ぎゃおぎゃるっち
- あわもこっち
- つよみさん
たまごっちスマート商品概要+追加コンテンツ
商品概要
■商品名 : Tamagotchi Smart(たまごっちスマート)
■発売日 : 2021 年 11 月 23 日(火・祝)
■価格 : 6,380 円(税 10%込)
■種類 : 全 2 色(コーラルピンク/ミントブルー)
■サイズ : 【本体】W 約 55mm×H 約 65mm×D 約 20mm(本体部分)
※ベルトサイズは約 12.5cm~18.5cm に対応
【パッケージ】W 約 120mm×H 約 110mm×D 約 70mm
■電池 : リチウムイオン電池(充電式)
基本カラーはミントブルー、コーラルピンクの二色になります。ほかアイドルグループ「NiziU」とのコラボカラーや、サンリオとのコラボカラーがあります。
覚えておきたいのがコラボのキャラクターを育てたい場合に必ずしも本体が必要になるわけではなく、後述する「たまスマカード」と呼ばれる追加コンテンツのダウンロードが必要です。そちらはカードだけでも購入可能なので、本体は単純に気に入った色で選んで大丈夫です。
ほかに初代たまごっちで人気だった白色をテーマにした25周年限定カラーもありますが、こちらは2021年の先行抽選販売となっており、現在は入手困難で非常に高価となっています。
「たまスマカード」を使って育成キャラ・道具等を拡張できる
「思ったより育てることのできるたまごっちが少ない」「好きだったあのキャラがいない」と思った方もいるかと思います。そんな方には「たまスマカード」と呼ばれるDLC(ダウンロードコンテンツ)がおすすめです。
ちなみに先ほどから参考画像として登場しているのは現在育てている「ゆにぺがっち」です。たまスマカード「レインボーフレンズ」をダウンロードすることで育てられるようになります!
むかし「たまごっち」を遊んでいた方なら一度は憧れたことのあるであろう「みみっち」が出るのは「パステルフレンズ」です!
ほかにも現在発売しているカードは「スイーツフレンズ」「グルメフレンズ」「コスメフレンズ」「メロディフレンズ」とあり、今後も追加されてゆくことが発表されています。現時点で好きだったあのたまごっちがいない!という方も、いつかは登場するかもしれませんね!
以上、令和のたまごっち「たまごっちスマート」のご紹介でした!